フィルムのアンチブロッキング性と平滑性 フィルムメーカーX社 開発部

得意先からの要求は、フィルム表面の高度な凹凸制御

ナノからミクロンサイズまで、高精度に制御された粒度分布の単分散シリカを発見!

エレクトロニクス

大口の得意先から、次世代通信規格対応の高性能電子デバイスや、データセンター向け等の大容量ストレージで使用する工業用フィルムの開発を依頼されたX社。ところが、要求されたスペックを満たせず、連日、試行錯誤を繰り返していた。

課題

知見のある多分散微粒子でいくら改良検討を行っても、フィルム表面の高度な凹凸制御は困難…

電子デバイスの高性能化、小型化に伴い、これらの部材として使用される有機材料や無機材料の急速な薄膜化が進んでいたことが、開発部を悩ませている原因の一つでした。

材料の選定にあたっていた、開発部のS氏はこのときの状況をこう振り返ります。
「一般的にロール状のフィルム製品は、フィルム同士を重ね合わせた際のブロッキングを防ぐためにアンチブロッキング剤を添加してフィルム表面に凹凸を付与しています。ところが、ピンホールなど部材の欠陥を防止するために、アンチブロッキング性を保持しながら、かつ、高度な表面平滑性を有する高機能工業用フィルムの開発を求められていました。そのため、フィルム表面は高度な凹凸制御が必須となっていました」

S氏たちは、使用実績のあるアンチブロッキング剤の中で、効果が期待できそうな、いくつかの微粒子を使用して、試作を繰り返しました。しかし、多分散微粒子でいくら改良検討を行っても、フィルム表面の凹凸制御が困難で、目標とする表面平滑性を達成することができなかったのです。

得意先からは開発状況の進捗報告を急かされていましたが、求められているスペックのフィルムが開発できる目途が全く立たたず、S氏は途方に暮れてしまいました。

課題のポイント

  • アンチブロッキング性を保持しながら、高度な表面平滑性を有する高機能工業用フィルムの開発が難航

  • 使用実績のある、多分散微粒子でいくら改良検討を行っても、フィルム表面の凹凸制御が困難で、目標とする表面平滑性を達成することができなかった

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