地中に埋設した鋼材の安全・低コストな撤去 ゼネコンP社 技術部

土木工事において地中に埋設する鋼材の引き抜きを、安全に低コスト・短工期で行いたい…

セメント水や地下水などの塩濃度の高い水溶液でも吸収し、土中での摩擦を大幅に低減した摩擦低減ゲルとは?

建築・建材

大中規模の公共工事を全国で数多く手掛けているP社。ターミナル駅前の再開発案件の増加に伴い、仮設の土留め芯材として地中に埋設する鋼材の引き抜きが必要となっていた。技術部は、近接する地盤に対して安全を確保し、かつ低コストな工法の開発を求められ、その対応に追われていた。

※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています

課題

鋼材を安全かつ簡単に引き抜くための、摩擦を低減できる素材が見つからない

担当した技術部のM氏はこのときの状況を、次のように振り返ります。
「地中に埋設した鋼材は、地盤やモルタルの付着や根固め部モルタルの固着などの影響で、引き抜くことが非常に難しく、無理に引き抜くと鋼材に地盤が付着して引き抜かれるため、地盤沈下の懸念もあります。また、この鋼材の引き抜きには、大型重機が必要となりコストがかかります。その上、引き抜きに時間がかかった場合には、工期を圧迫し、工費総額が増大する恐れもありました」

M氏たちは工法の開発に向け、連日議論を重ねました。その結果、鋼材と地盤やモルタルとの摩擦を低減する素材を鋼材の表面に塗布するという案が出されました。

M氏たちは、入手可能な市販の塗料・コーティング剤を塗布して実験を繰り返しましたが、思うような効果が得られず、半ば諦めの雰囲気になっていきました。

課題のポイント

  • 地中に埋設した鋼材を引き抜く際、周囲の地盤に対して安全を確保しつつ、低コストに引き抜くことのできる工法の開発が求められていた

  • 鋼材と地盤やモルタルとの摩擦を低減させる素材を塗布するアイデアを発案したが、効果のある素材が見つからなかった

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