エポクロス®

EPOCROS

オキサゾリン基含有ポリマー
酸と反応する相溶化剤 及び水系架橋剤

エポクロス®

エポクロス®の概要

エポクロスは、DOW社(米国)の基本技術を基に、当社が蓄積した有機合成・高分子技術を加えることで、1990年に世界で初めて企業化に成功した機能性高分子製品です。近年、VOC対応・脱溶剤化による水系化の流れが強まり、世界的に環境問題に対処すべく安全性を重視した製品開発に期待が高まっており、当社のエポクロスは、さまざまなお客様にご活用いただいております。とりわけ、架橋剤としては稀にみる高分子タイプであることから、ユニークな製品として市場で認識されております。

オキサゾリン基の反応性について

カルボキシル基との反応

  1. 多くの水系樹脂に導入されているカルボキシル基との反応性が最も有効です

  2. カルボキシル基とは反応後安定なアミドエステル結合を生成し、副生成物の発生がありません

  3. カルボキシル基との反応は80 ℃~100 ℃以上で急速に進行します

  4. 室内においてカルボキシル基との反応は緩やかに進行します

  5. カルボキシル基との反応性はエポキシ基より良好です

  6. 芳香族性のチオール基やフェノール性水酸基とも反応しますが、アルコール性水酸基とは反応しません

カルボキシル基とオキサゾリン基の反応モデル図
エポクロスの分類

エポクロス®の製品

固形タイプ RPS-1005

RPS-1005の構造式

エポクロスRPS 相溶化剤としての働き

エポクロスRPSは、その主鎖構造のポリスチレンと相溶する樹脂(PPS、PPE、HIPS、PSなど)を「海」とした際、側鎖に有するオキサゾリン基と反応する官能基(カルボキシル基、フェノール性水酸基、芳香族チオール基など)を有する樹脂(PET、PBT、PLA、PA、酸変性PP、PC、PPSなど)を「島」としたアロイの相溶化剤として機能する能力を有します。

エポクロスRPS 相溶化剤としての働き

用途例

相溶化剤

通常の混練条件で、例えば、各種スチレン系樹脂にオキサゾリン基と反応性を有する各種樹脂を微分散し、アロイ化できます。

分散剤

熱可塑性樹脂中に添加された顔料、難燃剤、充填剤などの分散性の改良ができます。

鎖延長剤

エポクロスRPSをオキサゾリン基と反応する官能基を有する樹脂と反応させることにより、分子量を増大させ、強度、耐久性など各種性能を向上させることができます。

低誘電率化改質剤

エポクロスRPSをオキサゾリン基と反応する官能基を有する樹脂と反応させることにより、スチレン骨格を導入でき誘電率を下げることができます。

エンジン内樹脂部品/相溶化剤

エンジン内樹脂部品/相溶化剤

バンパー/分散剤

バンパー/分散剤

ダッシュボード/鎖延長剤

ダッシュボード/鎖延長剤

プリント配線基板/低誘電率化改質剤

プリント配線基板/低誘電率化改質剤

水系タイプ K/WSシリーズ

水系タイプ K/WSシリーズ

エポクロス K/WS 水系架橋剤としての働き

  • 環境にやさしい水系タイプです

  • 多くのプラスチックフィルムと高い親和性を持っています

  • オキサゾリン基による架橋反応は副生成物が発生しませんので、安全かつ高い架橋効果が得られます

密着性改善

  • エポクロスを添加することで、各種プラスチック基材への密着性が向上します

  • 基材表面の極性基とオキサゾリン基の相互作用により密着性が向上します。例えば、基材表面にカルボキシル基が存在する場合は共有結合を形成し、強固に密着するものと考えられます

エポクロス K/WS 水系架橋剤としての働き

用途例

不織布用バインダー

不織布用バインダー

顔料捺染

顔料捺染

コーティング(金属、フィルム、皮革)

コーティング(金属、フィルム、皮革)

塗料、プライマー(プラスチック、建材、自動車)

塗料、プライマー(プラスチック、建材、自動車)

粘接着剤

粘接着剤